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BLACK LIPS/VIVIAN GIRLS 2011 7/2 渋谷WWW

来日した二組のバンドをガレージパンクという昔ながらのジャンルで無理やりくくることもできるかもしれない。しかし、新譜やライヴでの彼らの音楽にはそういったジャンルを超える音楽愛や一過性の流行りとは無縁ながらも孤立することなく多くの人々に愛されるような人懐っこさが溢れている。そして今回初めて生で見ることが出来たライヴにおいてもそのような要素はもちろんのこと、久しぶりにライヴバンドだけが見せてくれる疾走感やグルーヴを味わうことが出来た。

まず最初に日本代表としてトクマルシューゴも参加しているGellersが登場。彼が世界でも活躍しているということもあって海外のバンドとの対バンでも安心できる。ただバンドの風貌はどこか初々しく若手バンドのような野心を強く感じた。そして演奏はハードコアもありポップもありと折衷的でごちゃごちゃとしてしまいそうだがそれぞれプレイヤーに確固とした技術や個性があり見ているとそのような音楽性が必然的であるように思えて面白い。彼ら自身が「リーダー不在のバンド」と言うように三人がボーカルとなりながらも誰かが前に出すぎたりすることのない一つのバンドとしての力の強さがそこにはあった。

そしてVivian Girlsの三人が淡々とステージに現われた。飾ることのないその姿にまず心が奪われる。三人それぞれのキャラクターはかなりばらばら。ギターは最もロック的部分を担っていてギターソロや歌う時の髪を振り乱す様子はカートコベイン風で今までどんな音楽を聴いてきたのかよくわかる。ベースは三人中最も愛想がよく曲が終わった後の声色がギターの声色とのギャップが激しく思わずうっとりしてしまった。ドラムは頑張ってついていっているようだった。演奏においてはペナペナではあるが独特の熱をもつギターの音色や生々しいベース、疾走するドラムなどから彼女らの素直さ、本気度がひしひしと伝わってくる。印象的だったのはギターとベースの二人が中央に集まりドラムのカウントで曲を始めようとする時のこと。まずそんなことはしなくたって曲は始められるはずであるが彼女らのその時の集中力、緊迫感、マイクへ向かうスピードなどは尋常ではない。そしてドラムがへばってカウントに失敗したときでも他の二人は笑ってごまかそうとせずにそのまま集中力を維持してもう一度無言でドラムを見続けていたのである。彼女らを単なるガールズバンドと考えるのはあまりにも単純だ。彼女らに妥協が一切ないこと、そしてライヴの見せ方からわかるプロ意識は他のどのバンドよりも大きなものだった。


Vivian Girlsの演奏が終わると少しばかりステージ上があわただしくなる。最後のBlack LipsはVIP待遇のようで気を使っているのか単純に期待が大きいのかわからないが多くの関係者がステージ上に詰め掛けている。その雰囲気に圧倒されつつもなんとなくBlack Lipsのイメージと違う仰々しさに少し拍子抜けしてしまったが、サウンドチェックはメンバー自身があらわれ、かなり真剣にスピーディにこなしているのを見ると安心した。

そしていざライヴが始まってしまえばイメージ通り、いやイメージ以上に自由奔放、やりたい放題(まったく悪い意味は含まれていない)のBlack Lipsのライヴが展開されたのである。ギターの二人がド派手にビールを吹き出してスタートしたライヴは全篇にわたって、ほとんど演奏自体には関係ないがBlack Lipsにとってはあまりにも重要なBad Kidsな行動が披露された。例えばギターのColeは自分で空中やギターの背面に吐いたつばをキャッチしたり、酔っぱらっていたのか嘔吐したり、フロントに立つ三人は皆、ビールの缶を入ったままの状態で踏みつぶして客席にけり上げたりなど数え上げたらキリがないほどである。自分は普段の生活でそのような行動をあたりまえだがすることはないしどちらかと言えば顔をしかめるタイプの人間なのだが彼らのそんな行動には人を嫌な気分にさせることはない。それを見ている自分は不思議と心の底から楽しい気分になるしすっかり彼らのとりこになってしまった。もちろんそんなぶっとんだ行動ばかりだけでなく演奏面においてもライヴバンドの素晴らしさを痛感させてくれるものだった。ベースのJaredは客席に乗り出すように前のめりで歌い、Coleはハチャメチャな行動を見せながらも意外と安定したギタープレイを見せてくれたし、ドラムのJoeは頭を振り乱しながらキースムーンのようなプレイを見せてくれた。そして“Bad Kids"ではお約束のトイレットペーパー投げもあり、最後は“I Saw a Ghost”でColeがスピーカーによじ登り色々見せてライヴは終了。彼らの一体感はやはりその前の二組に比べても圧倒的であり、他の何ものも寄せ付けないような勢いや力強さを感じた。

最後にアンコールはなかったがライヴが終了するとすぐにVivian GirlsとBlack Lipsのメンバーはフロアで客と交流していた。一人で来ていたし英語もしゃべれない自分は話しかけることはできなかったがそれがかなり悔しいと思えるほど客との距離が身近に思えるアーティストであるように思う。

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