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道玄坂異種格闘技戦 vol.19 渋谷La.mama 6/15

今回、New House目当てで初めてlamamaにライブを見に行くことになった。構造が真ん中に柱がありあまり前には行きづらく椅子が多めにあることから後ろに人が固まってしまい、どこか淋しい雰囲気が漂っていた。

1.ROTH BART BARON
ボーカルの声がどこか中性的な憂いを帯び、独特な存在感を醸し出すことで会場をピンと張りつめた空気にさせていた。MCなどで見られた彼の様子はどこか挙動不審でいかにも表現者と言った感じである。またギターが様々な音色を出すことで曲の世界観をより深いものにしていたように思う。曲の途中から祭囃子風のリズムになったり様々な引き出しがあるバンドだと感じた。

2.New House
うわさに聴いていたとおりAnimal Collectiveのメリウェザー・ポスト・パビリオンのようにサンプラーなどを使った新曲から構成されていた。ボーカルの歌い方などあまりにもパンダベアのようで、09年に発売されたEPの曲にもあったようにポップミュージックにおいて何がオリジナルであるかということに関して批評的である彼らがこれからどのように変わっていくのか興味深い。

3.APARTMENT
アコースティックギター、鍵盤、パーカッションとシンプルな構成で淡々とした演奏。あまりにも淡々としていて特に引っかかるものがなかったなという印象です。ドラムが壊れかけのテープレコーダーズの人。

4.your gold,my pink
盛り上げ方や立ち振る舞いからはライヴ慣れをしていることがうかがえた。曲に関しては特に新鮮な驚きというものはないが一つ一つの曲にフックがあり、わかりやすく、ピロウズのような日本のギターロックバンドという感じ。

踊ってばかりの国 SEBULBA TOUR 下北沢SHELTER 6/10

今、最も成長著しく、そして大きな期待を寄せることができるバンド。

自分が短期間で3回ライヴに足を運ぶことで感じたことはとてもポジティヴなイメージである。

ネガティヴな出来事であるギタリストの脱退は彼らにとってさほど重要なことではなくむしろ興味がないまたはとっくに過去のこととして忘れ去られているかのようである。

なぜそのように自分の目に映ったか。それは単純に彼らの活動がこちらがおいてけぼりをくらうほどの速さで前に進んでいるからだ。今年出たアルバムのツアーの東京公演であるその日のライヴでは多くの新曲が演奏され(その時はタイトルなどは言わなかった)おそらく最近ファンになったであろう人(自分もそう)が聴きたがるであろう「悪魔の子供」は期待を良くも悪くも裏切るアコースティックでカントリー風の曲調のアレンジに変更された形でかつ飄々と演奏された。またアルバムから演奏されなかった曲もいくつかあった。

かといって失望を感じさせなかったのはその新曲やアレンジが今後の方向性として期待感を高めるものだったからであろう。またこの日はボーカルの声も良く出ていたし、ふりしぼるように歌う姿は迫力があって彼が歌い手として持つ底知れぬ力を予感させた。

おそらくこれからますますチケットがとれなくなるであろうこのバンドは多くの人々の期待を集めながらもそれを背負うのではなく巧みにすり抜け、違った驚きを与えていく、そんなバンドになっていくのではないだろうか。

Lillies and Remains Transpersonal Tour   5/22  代官山UNIT

Lillies and Remainsはこれまでは主に音源に軸を置き、またそこで評価されてきたバンドである。つまりアルバムは発売されるたびに話題になるのだがライヴにおける評価は見えてこなかった。それはこのバンドのボーカルであり、創設者であるKENTがあまりライヴをすることに興味を持っていなかった、またはバンドのメンバーが流動的であり演奏に安定感が生まれづらかったことがあるからかもしれない。そして最も大きな要因は彼らの持つコンセプトだろう。メンバーのキャラクターは謎めいていてそれがバンドに神秘性を与えていたがライブにおいてはファンとの距離が遠のかせているような印象だった。

しかしこのツアー、そしてこの日のライヴでLillies and Remainsは大きく変わったのではないだろうか。

オープニングアクトの世界的なバンドが会場の緊張感を高めるとすぐにリリーズのライヴが始まった。

曲は新旧織り交ぜこれまでのベスト的な選曲。

演奏はメンバーが固定されツアーを周ったことで一体感や安定感は急激に増していた。そのため曲の強弱や表情に幅が生まれ、本来曲が持っている魅力が引き出されていたように思う。またそれぞれのパートの音のバランスもこれまでならボーカルが埋もれていたり、ギターの音が目立っていたりしていたのだが改善されて聴きやすくなっていた。

今回、みられた変化は演奏面だけでなくワンマンライヴということもありMCが増えていたことも大きい。MCがあることでバンドとファンの距離が縮まり、ライヴの熱気も高くなっていた。それぞれがしゃべる姿を見ることすら初めてで貴重だった。彼らのMCで印象的だったのは皆、口々にこんなに人が集まると思っていなかったのでうれしいというようなことを言っていたこと。それまで謎めいていたような彼らの本音が聞けたような気がしたのである。

後半、joy divisionのカヴァーした時も「これまで似てると言われ続けてきた」「実際は宅録で小さく低い声しか出せなかっただけなのに」(joy divisionのボーカルは低音が特徴)と言っていてそこも素朴な印象を受けてなんとなくうれしくなってしまった。

バンドとして演奏面が向上しライヴバンドとしても力をつけていた。また今回のライヴを観てバンドとファンの距離というものも考えさせられた。彼らがこれからコンセプト重視でクールな印象を保つのもよいと思うが、今回のようにそれぞれのメンバーのキャラクターを出していっても面白いなと思う。

いずれにせよ今回のライヴで初めて自分はリリーズのファンであると自覚することができたのである。

ステキのテーマ おとぎ話/ひとりTOMOVSKY/踊ってばかりの国 新代田FEVER 5/20

おとぎ話の企画するイベント。彼らの呼んだ、二組のアーティストの親子ほど離れた年齢、音楽性から考えてみても彼らの交友の広さがうかがえる。

最初は踊ってばかりの国。相変わらずふてぶてしいボーカルであったが以前観た時よりもドラムがはきはきとしゃべりカヴァーしていたようだ。今回は新曲が多く、そこからは踊ってばかりの国の変わっていく面と変わらない面が表れていた。リズムにおいてはより多様になりつつもギターロックのようにわかりやすいところもあり曲の幅は広くなっている印象を受けたが、歌詞においては今までのように生と死、特に死に関する漠然とした恐れのような面は変わっていないようである。

ひとりTOMOVSKYはその名の通り弾き語り。ぐだぐだなようであるがしっかり客をひきつけるMCと即興の歌も面白かったが持ち歌での彼の声と少年の夢のようなロマンチックな歌詞はその場の空気を変える力がありさすがベテランだなと感じた。

おとぎ話はやはり持っている力はかなり大きいものであると今回は改めて思った。演奏力やメンバー同士の息が合っていることはもちろんのことボーカルの声の包容力やあたたかさはこのバンドにとって大きな力となっているだろう。

アンコールでは踊ってのボーカルの下津さんが出てきて最近はほとんど演奏していないと思われる「悪魔の子供」が演奏された。おとぎ話の中で歌われるその曲はもともとあった殺伐としたイメージが薄まり、かなり楽しげな印象を受けた。
そして最後にはTOMOVSKYも加わり下津さんはギターで参加。踊ってばかりの国で歌う姿よりもかなり楽しそうだった。

MO'SOME TONEBENDER ‘‘The world coquest tour’’ 5/14 渋谷CLUB QUATTRO

今回のライヴではオープニングアクトとして撃鉄が出演していたのだが正直、モーサムを食っていたかもしれない。
ステージにボーカルが現れるとなぜかでっかいトラのぬいぐるみを持っていたり、鍛えられた肉体から繰り出される異常に速く意味不明な動きをしていたり、かなり怪しい雰囲気が会場に充満。その後もフロアに飛び込んだり、テーブルの上をダッシュで一周したり、危険な行動や挑発的なMCとヘタをすれば会場中から総すかんをくらってもおかしくないようなものだが客は完全にくぎ付けとなっていた。ここまで見た目のことを書き連ねたが音楽のほうもソリッドなギターが印象的でポストパンクのようであったし、なによりも演奏が一体となっていて生き生きしていた。

会場がかなり熱くなっていた。アメリカツアーで色々な経験をして帰ってきたとは言え、大体モーサムがどんな感じの演奏になるかは予想がつく。

実際アメリカツアーの成果がわかりやすくあらわれているかと言えばわからない。勇の動きは水を得た魚のように激しく楽しげであったがギターが2本になったにもかかわらず全体の音のバランスがあまり変わっていないため勇の出す音がほとんど聴こえなかった。かと言って今のモーサムから爆音をなくすこともできないだろうし難しいところ。曲も最近よく演奏されているもので、新曲も一曲しかなかったためマンネリを感じた。唯一気持ちよかったのは勇がドラムをたたきツインドラムとなる曲であった。

やはり今の編成になってからの新曲をもう少し聴きたいなと思う。スリーピース時代の曲はその時に演奏された場合のほうがどうしても勝ってしまうのではないだろうか。
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